海外の幼稚園や保育園で就職するには?
約3年程前、海外での転職を考えた時に実際の経験談が少なく、いくつかの手段を使ったのでお伝えしたいと思います。また、今後海外で働かれている方のインタビューを通して新しい方法があれば付け加えて行きます。
一般的に海外就職・転職というと「現地採用か駐在か」という最初の悩みがあるようですが、幼稚園や保育園の先生は基本的に現地採用のみの選択肢しかないです。
日本の幼稚園などで海外の園も保有している園はかなり少ないためです。
現採と駐在の違いについて
https://kaigaisyusyoku.com/?p=3573
では私が実際に実践した方法を早速まとめていきます!
「海外」「幼稚園 保育園」「求人」インターネットで探す
日本人向け(日系)の園を探す場合、これは王道ですね。
私が実際に一緒に働いていた先生たちに聞いても同じような手段でした。
もし、現地の保育園や幼稚園で働きたい場合は英語で
「都市名」「Daycare Preschool Kindergarten」「job」
と検索するとたくさん出てきます。保育園、幼稚園などの名称は国によって異なるので興味のある国ごとに調べてみてください。給料などの平均も知ることができます。
例えばこれ
カナダのバンクーバーで検索しましたが、カナダも保育士不足が深刻で求人は多々あります。
カナダでは保育士はECEといいます。
もし行きたい国が決まっていれば「国」「幼稚園・保育士」「求人」でも
現地の日系の人材会社で取り扱っている場合があります。
<日本で参考にしたサイトまとめ>
JEGS
海外の日系幼稚園求人のサイトで1番求人数が多いです。
世界中にあるほぼ日本人向け幼稚園の求人を扱っているサイトです。
アメリカはビザの申請料の自己負担率が高いです。
ワーホリ圏のオーストラリアやカナダは求人少ないです。
ヨーロッパ圏は大変人気なため、求人募集してすぐに募集を終了してしまうことが多いです。
なのでトータルでいうとアジア圏に強いと思いますが、世界の求人を掲載しているため「ドバイの日系幼稚園 立ち上げスタッフ募集」なども数年前にありました。
あの砂漠のドバイですよ?!おもしろすぎますね。
興味ある求人を見つけたら問い合わせ窓口は直接、園の代表や人材採用方とすることが多いです。
先生どーこだ?
https://www.sensei-d.jp/taxonomy/term/187
アジア圏メインですがいくつか求人を扱っています。
相談窓口は仲介会社を通します。
海外子女教育振興財団
こちらは情報が参考になりました。
手当や保険などしっかりしているところが多いのですが、新卒採用の割合が高いようで倍率も高めです。私は経験者の話を聞ける会に参加させていただき、3名ほどの経験談をお伺いできました。
JICA海外協力隊
https://www.jica.go.jp/volunteer/
幼稚園や保育園の求人はかなり少ないですが、教育施設で得意な分野を生かした先生に向いていると思います。固定給ではなく手当で生活費が保証されるようです。
募集期間や人数に限りがあり、実際に決まってから行くまでも期間が空き、研修などもあるので計画性が必要です。
他にもいくつか仲介会社に登録して紹介してもらったりしましたが、仲介会社に登録すると何回もメールや連絡がきたり、興味のない分野や園を推されたりとちょっと面倒だったので厳選しました。こちらから転職を希望しておいて言う言葉ではないですね、すいません。
興味のある園が見つかったら即連絡、できれば実際に見に行ってみる。
人気の求人はすぐに応募を締め切ってしまうところが多いです。
「英語が…」「住まいは…」と考えている間にとりあえず連絡だけしてみるといいと思います。
少し話がそれますが、
日本の幼稚園や保育園は日本の法律や国の規定に沿ってたくさんの基準をクリアした園が認定・認証・学校法人…と認められます。(子ども何人あたり先生何人や資格保持者の決まりも含む)そして園によってやり方は多少異なるものの、「保育所保育指針」や「幼稚園教育要領」と国が定めている教育指針をベースに園ごと指導計画を立てていきます。
が、海外にある日系の幼稚園が全て同じ基準とは限りません。
例えばシンガポールでは独自の国の基準がありその基準をクリアした上で始めて開園でき、それにプラスして日本の教育要領や保育指針を盛り込む園が多いです。
シンガポールでは早期からの学習が基準に盛り込まれているため、総合的にみると文字や数字、言語を幼稚園でも学ぶところが多いようです。
参考リンク
https://spring-js.com/singapore/6724/
また、逆に園の設置規定が緩い国もあるのでそういった国での日系幼稚園は独自のカリキュラムが濃い、経営主義で保育方針が薄い、保育士資格や経験なしの園長、オーナーなどいったブラックなパターンもあります。日本の基準から見たらブラックでも海外に出たら合法的なパターンもあり、園が急に倒産して給与がもらえなくなった…という可能性も十分にあるので注意が必要です。
せっかく海外就職で新しい人生をスタートし、お金や時間をかけて準備しても中身が整っていなければ、教諭・保育士としての質の向上は難しいと思います。
ホームページや面談だけでは園の様子は見えないので、もし可能であれば実際働く前に足を運べると一番いいです。子どもたちや先生たちがいきいきしているか、園長がどれくらい教育のことを考えているのかなど園の様子を確かめると同時に生活環境も事前にチェックできます。
もし1度就職したら「イメージと違ったからやっぱりやめよう」は簡単にはできません。
それはどうしてか幼児教育関連のお仕事されている方や勉強している方であれば十分に理解できるはずです。
最初はお金がかかりますが、「人生の投資」だと思って慎重に就活・転活しましょう!^ ^
もし行きたい国が決まっていれば、希望の園を見つけて「現在求人していますか?」と直接問い合わせる方法もおすすめです。
規模の小さな園だったり、突然先生がやめてしまい今すぐ必要としていたりすると、大々的に求人は出していないけど、タイミングによってはマッチする可能性もあります。
私は「遊びをベースとした園」で「自然」「シュタイナー保育」「レッジョエミリア保育」というキーワードを元に学びたかったのでたくさん園のホームページを見て連絡をしました。
マッチする可能性はかなり低いのですが、それぞれ学びたいポイントややりたい保育は異なるので、園から検索することもひとつの方法だと思います!
「自分が納得し、向上していける場所で働く」って1番大切なポイントだと思います。
もし、本当にその園を希望としていれば実際に見にいってみる(できればボランティアさせてもらう)、一度帰国して日本で求人が出るまで待つ、というのもいいと思います。
なぜなら海外で働く教諭や保育士は結婚、妊娠、家族の都合、任期満了などで職員の入れ替わりが多いところがほとんどだからです。
日本はビザなしで観光で滞在できる国の数が世界で最多です。海外にいけば新卒か既卒か、何回転職してその理由は、なんてことは重視されません。(採用基準で経験者のみとするところを除く)ぜひ足を運んで見てください。
ワーキングホリデーを利用する!
もし、基準以内の年齢であれば絶対これ、使った方がいいです。
https://www.jawhm.or.jp/country/
ベトナムに住んでいた頃、カフェで韓国人に話しかけられて(ベトナムのカフェにいると、あるあるでした)「君、韓国人?僕はワーホリ使ってアイスランドに行ったんだ!自然で溢れていて、多文化で、みんなフレンドリーだから友達もたくさんできたんだ!絶対行った方がいいよ!」と写真を見せてくれながら絶賛おすすめされました。なぜかいつも韓国人に親近感を持ってもらえます。当時は日本とアイスランドはワーホリ協定しなくて「いいねぇ…」と言うだけでしたが、なんと2018年から協定入りしたそうです!
国によって語学学ぶ期間や就労期間が定められているとがっつり働きたい人にとってはネックな点になってしまいますが、経験したことは糧になって後からお金はついてきます!(←といつも自分に言い聞かせていた)
ワーキングホリデー期間内でも地元の保育園などでボランティア→スカウトされて就職する(就労ビザを園に作ってもらう)というパターンも少なくないようです。
もし、ワーホリの期間がいっぱいになって切れてしまっても一旦日本に戻って考える、他国のワーホリにチャレンジする、語学を生かして転職、日本で再就職する、など可能性はたくさんあります!
また、金銭的に苦しい場合でも日本人の多いエリアだと「住居を貸すので1日何時間子どものシッターをしてください」などの条件付きで無料で滞在できるお家も稀にありますので色々調べて一番自分に合う方法を見つけて見てください。
追加:海外の大学を卒業し、その国の保育士を取得する!
例えばアメリカの場合、私立だと1年間で300万円以上とても高額ですが、州立や公立大学などの場合私立よりもコストが半分以下になります。また、大学と連携をとっているコミュニティ
カレッジに行くと大学よりも安く単位が取れて、そのまま大学に変換できるパターンもあります。大学を卒業すると3年間のビザが作られる学校も多いので調べてみる価値があります。
アメリカの大学では本当に多種多様な世代、人種の生徒がいます。そして、単位もフルタイムでとるかパートタイムでとるか選べます。キャリアチェンジを視野に入れた方でも「遅い」ということはないと思います!
では、以上です!
今は日本で待っている間オンコールのベビーシッターなど自分の好きな時間で働きつつ、語学の勉強する、ということもできるので待機の期間も有効に使って焦らず探してみてください。
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